御復活のお祝い

父は今も働いておられる、だから私も働くのだ

ヨハネ 5.17

このイエスの言葉は、今も変わりません。

神様は、天のどこかで立派な椅子に座って、私たちの地上の姿をただ見守っていらっしゃるというような方ではありません。
今年も聖週間を迎える私たちは、ウクライナの戦争や、コロナの世界的な蔓延の中でも、このイエス様のとても大切な、私たちを励ますみ言葉を、しっかりと受け止めて、毎日の生活の中に、神様が今もなお、私たちのすぐ身近なところで働き続けておられることに毎日の希望と信頼を置いて生きていきましょう。
ウクライナの最も激戦地といわれる、マリウポリという町の名前を皆さんも何度もお聞きになっているでしょう。
この名前は、まさに”マリアの町”です。ウクライナの人たちは、ほとんどが私たちと同じキリスト信者です。ロシア正教会に属していますが、その信仰は私たちと全く同じです。もうだいぶん前のことになりますが、私が20歳のころ日本からローマへ留学して、聖ペトロ大聖堂のすぐ隣のジャニコロの丘に私たちの国際神学校がありました。
この同じ大学に毎日近くから通ってくる神学生の中に、青と黄色の制服を身に着けた、まさにウクライナの神学生たちもいたのです。まだそのころは東西冷戦の時代ではありましたが、だんだんと平和に向かって世界が動き始めていたころです。
ウクライナの神学生と、親しく話をすることはまだ言葉の足りない私には出来ませんでしたが、今になってあの”青と黄色”のウクライナの旗を見るときいつも、ちょうど私と同じ世代の神学生のことを思い出して、高齢になって戦火の中に生きるウクライナの神父達の為に毎日心込めて祈っている今日このころです。


志村教会の聖週間は、今年も変わりなく毎日、午後7時から祝われます、お家を出られない方もどうぞ心を合わせてお祈りください。
御復活の日曜日の御ミサは、午前10時からです。 

深水神父